ドクターズコラム

こんにちは。和歌山市ふじと台のかわさきデンタルクリニック院長の川崎です。

今回のドクターズコラムでは「インプラント手術の術後の過ごし方」について解説します。

インプラント治療は外科手術を伴うので、術後の過ごし方には少し注意が必要です。

注意が必要な理由は以下の3点のためです。

1. 「切開した傷口の回復のため」
2. 「腫れや痛みを感じた場合の薬の効き目を保つため」
3. 「埋入したインプラントをあごの骨に結合させるため」

必要以上に不安に思うことはありませんが、術後1週間ほどの飲食や歯磨き、入浴、運動、仕事など推奨できる過ごし方などを解説します。

術後、麻酔が切れるまでの数時間の間は唇やお口の感覚が麻痺しています。
そのため飲食が不自由になり頬などを噛んでしまう恐れがあるので麻酔が切れるまでは控えていただくようにお伝えしています。

術後、1週間は力を加えないと噛み切れない様な硬い食べものや辛み、苦みを感じる刺激のある食べもは控えていただいています。

歯や歯茎に負担のかかる食べものは炎症や傷口の回復を阻害してしまったり、場合によっては出血や痛み、腫れが長引く恐れがあります。

傷口や炎症の回復のために、1週間程度は出来るだけ治療部位周辺を使用せず、飲食されることをお願いしています。

アルコールは血の巡りを良くしてしまい、出血や炎症を誘発してしまいます。また出血や炎症に伴い痛みや腫れもおこりやすくなってしまうので、1週間程度はアルコールを控えていただいています。

また術後に痛みや腫れがおきてしまった場合、痛み止めを服用していただきますが、アルコールを飲用していると薬の効き目を阻害してしまう可能性があるため控えていただいています。

アルコール以外のコーヒーや紅茶、お茶などの飲みものに関しては特に制限はありません。ただし口の中で刺激を感じる飲みものは出来るだけお控え下さい。

入浴することによって血の巡りを良くしてしまうため、湯船につかる事は約2～3日ほど控えていただき、シャワーで軽く済ませる程度をお願いしています。
また出血や痛み、腫れがある場合は1週間ほどお控え下さい。

ウォーキングや軽い運動であっても血の巡りをよくしてしまうため、約2～3日控えていただいています。
またジムでのトレーニングや体を激しく動かす運動は1週間ほどお控え下さい。

手術から約2週間後に糸を取る処置にお越しいただきます。
その日まで手術部位の歯磨きはお控え下さい。
その後、専用の歯ブラシをご購入いただき、インプラント部分を磨いていただきます。

一般的に制限をすることはありませんが、出血や痛み、腫れがある場合は体を動かす様なハードワークは2～3日、様子をみていただいた方が良いと思います。
受診者の方の術後の状態によって異なりますが、無理のないご判断をお願い致します。

喫煙は血の巡りを悪くしてしまい術後の傷口の回復を遅くしますし、インプラント周囲炎に罹ってしまうリスクがあります。

インプラントに関わらず歯周病のリスクや感染症に罹ってしまうリスクもあり、喫煙は歯や歯茎の他に体にとっても良い事はありません。
そうした理由から当院では禁煙を推奨しています。

インプラント手術では歯茎を切開するので炎症がおきます。
痛みがおこらない方もいらっしゃいますが、炎症に伴い術後2～3日は痛みや腫れがおこりやすくなります。

強い痛みや腫れがある場合、医師の指示に従って鎮痛剤を服用していただくことで、痛みを減らすことができます。

1週間以上痛みが続き、鎮痛剤を服用しないと生活に支障がおきてしまう様な痛みが続く場合は、受診された歯科医院へご相談下さい。

お口の中で違和感があり不安を感じる受診者の方もおられますが、そのほとんどが一過性の症状で、数日もすれば自然と違和感も取れていきます。
ご心配な場合は受診された歯科医院へご相談下さい。適切な対応を取ってもらえます。

ここで注意をしたい点は違和感を感じても治療部位を指や歯ブラシ等で触ったり刺激を与えないことです。気になって触れてしまうと炎症や腫れ、出血がおきてしまいます。

術後1週間ほどは歯ぐきの細胞が再生をはじめようとして、傷口に血の固まりができる場合がありますが、決して触れる事のない様にしてください。
余計な出血を引き起こしてしまい痛みや腫れの原因となってしまいます。

当院ではインプラント治療に関する無料相談を実施しています。

「痛みを想像して不安がある」「治療期間が知りたい」「自分がインプラント治療を受けられるか確認したい」「具体的にかかる費用が知りたい」などの疑問や質問があるという方は、電話やインターネットでお気軽にお申込みください。

専門知識を持つインプラントコーディネーターがお話やご相談をお伺いし、疑問にお答えいたします。