ドクターズコラム

矯正治療が必要な歯並びや費用、期間など歯列矯正治療について解説します

カテゴリ:ドクターズコラム

こんにちは。和歌山市ふじと台のかわさきデンタルクリニックです。

「矯正治療」と言えば口の中で目立つ銀色の器具やワイヤーを想起されてなかなか矯正治療に踏み込めないと言った方も少なくありません。

そういった方のために矯正装置のカラーバリエーションを増やすなどの工夫もされてきました。

一方で薄くて透明の目立たないマウスピースを装着して矯正治療が受けられるインビザライン矯正も2006年頃から日本でも治療が開始されました。

歯列矯正治療と聞くと小さいお子さんや10代、20代の若い方が受ける治療と言った印象をお持ちの方も少なくないと思いますが、30代から50代の方でも矯正治療を受けられる方が増加しています。

矯正治療の興味関心度の高さもうかがえるため今回は矯正治療に関して解説したいと思います。

歯列矯正治療の種類

矯正治療を大きく分けるとワイヤー矯正とアライナー矯正の2種類があります。
当院ではアライナー矯正の中の1つインビザライン矯正を行っています。

当院のインビザライン治療

ワイヤー矯正には表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正の3種類があります。
それぞれメリット、デメリットも交えて解説します。

ワイヤー矯正の種類とメリット・デメリット

表側矯正 : 歯の表面にブラケットを装着しワイヤーを繋いで歯を動かします
メリット : 治療実績が多く様々な症例にも対応が可能
デメリット : 矯正装置が目立ってしまう、歯磨きがしづらい、食べものが引っ掛かる、口内炎や傷ができやすい

裏側矯正 : 歯の裏側にブラケットを装着しワイヤーを繋いで歯を動かします
メリット : 歯の裏側に矯正装置を装着するため目立たない
デメリット : 治療期間が平均よりも長引く可能性がある、しゃべりしづらい、歯磨きがしづらい、食べものが引っ掛かる、矯正装置舌にあたってしまう、歯の裏側に装着した矯正装置に違和感を感じる、口内炎や傷ができやすい

ハーフリンガル矯正 : 上の歯には矯正装置を裏側に装着、下の歯は矯正装置を表側に装着して歯を動かします
メリット : 表側矯正よりは目立ちにくい
デメリット : 治療期間が長引く可能性がある、しゃべりしづらい、歯磨きがしづらい、食べものが引っ掛かる、矯正装置が舌にあたってしまう、歯の裏側に装着した矯正装置に違和感を感じる、口内炎や傷ができやすい

インビザライン矯正

オーダーメイドで作られた薄くて透明のマウスピースを1日22時間装着して歯を少しずつ動かします
メリット : 目立たない、取り外すことができる、矯正装置を外して食事や歯磨きができる、口腔内が傷つきにくい
デメリット : 自己管理が必要、症例によって対応ができない場合がある

矯正治療が必要な歯並び

歯が適切な位置になく上下の歯並びや噛み合せが良くない状態を不正咬合(ふせいこうごう)と言います。

出っ歯の状態の上顎前突、受け口の状態の下顎前突、歯並びがガタガタした状態の叢生(そうせい)、口を閉じた時に上下の歯が噛み合わず上下に隙間ができてしまう開咬が主な不正咬合の症例です。

不正咬合の状態を放置してしまうと健康リスクや見た目の状態が悪化してしまう場合があるので出来るだけ早期に歯列矯正治療を受診される事をお勧めします。

歯並びが良くない状態を放置してしまうことによって考えられる健康リスク

虫歯や歯周病 : 歯並びが良くないと歯磨きがしづらく磨き残しなどがおこります。
また口が開きやすいため口呼吸が状態化してしまい、口腔内が乾燥して虫歯や歯周病がおこりやすくなります。

胃腸の負担 : 歯並びの良くない状態は食べものを噛み切ったり、しっかりと咀嚼出来ないまま嚥下してしまいます。

その結果、咀嚼しきれなかった食べものは胃腸で分解することになってしまい消化不良をおこしやすくなります。

咀嚼は食べものを細かくしてくれることの他に消化酵素などを含む唾液の分泌が促進されて食べものを分解してくれます。その結果、胃腸の負担を軽減することができる優れた機能なのです。

また咀嚼が少ないことで脳の血流が悪くなり、脳の発育や認知機能低下などのリスクがあるとも言われています。

顎関節症 : 顎関節に負担がかかることによって顎関節症のリスクは高くなります。
歯並びが良くない状態は無意識に口が開いてしまい顎関節に負担がかかってしまい顎関節症を発症してしまう可能性が高くなります。

全体矯正にかかる一般的な治療費の相場と平均的な治療期間

歯並びの状態や歯科医院によって異なりますが一般的な費用相場と治療期間は以下になります。

表側矯正 : 費用70~100万円、治療期間1~3年程度
裏側矯正 : 費用100~150万円、治療期間2~3年程度
ハーフリンガル矯正 : 費用80~150万円、治療期間2~3年程度
インビザライン矯正 : 費用70~100万円、治療期間1~3年程度

デンタルローンも対応可能

インプラントや矯正治療は自由診療となり健康保険の適用がされません。
歯は生涯使わなければならないため高額な治療費だからと言って治療を諦めたり妥協はしたくないものです。

治療費を一括でお支払いいただくことが難しいと言った受診者の方のためにデンタルローンがあります。

デンタルローンは利用目的を歯科治療に限定したローンで、クレジットカードをつくる必要もなく、毎月無理のない金額をお支払いすることができます。

またクレジットカード決済が可能な歯科医院であればクレジットカードを利用して治療費をお支払いすることもできます。

矯正治療で後悔しないため事前に知っておきたいこと

矯正治療期間中または治療終了後に後悔をしてしまう方も少なからずいらっしゃると思います。理由は人によって様々だと思われますが、考えられることを解説いたします。

自己管理を手間に思ってしまう : ワイヤー矯正の場合、矯正装置は治療が終了するまで外せないため食べたものがブラケットやワイヤーに挟まって取りづらく、歯磨きもしにくくなるため通常よりもデンタルケアに時間や手間がかかります。

インビザライン矯正の場合はマウスピースの着脱はできるものの、1日22時間以上マウスピースを装着する必要があります。また飲食前後にマウスピースの着脱や食後のデンタルケアなど、自己管理に手間に感じてしまい後悔を感じてしまうかもしれません。

歯が動いている時の痛み : 矯正は歯を動かす治療のため少なからず痛みは伴います。
症例によっても異なりますが、ほとんどの場合、耐えられないほどの痛みはおこりにくいと言えます。

ワイヤー矯正の場合はワイヤーの強い力によって痛みを生じることはありますが、インビザライン矯正の場合、歯を少しずつ動かしていくため痛みは最小限に抑えられます。

傷や口内炎ができてしまう : ワイヤー矯正の場合は矯正装置が舌や口内に触れた時などに傷や口内炎ができてしまうことがあります。
おおよそ1週間ほどで治まってきますが、傷や口内炎の痛みは非常に不快に感じて後悔されることが考えられます。

一方でインビザライン矯正の場合はマウスピースが合っていないなどの理由がない限り傷や口内炎がおこることは考えにくいと言えます。

噛み合せが悪くなった : 通常、矯正治療は審美的側面である「歯並び」と機能的側面である「噛み合せ」の二軸を基に治療計画と治療方針を策定して治療を行うため、一般的には矯正治療によって噛み合せが悪くなる様なことはおこりにくいと言えます。

しかし、インビザライン矯正(マウスピース矯正)では稀に噛み合せが悪くなったと言った症例を耳にすることがあります。

この原因は、主に症例にあったマウスピースを使用していなかったことで噛み合せが悪くなったことが考えられます。

その他に考えられる原因はインビザライン矯正がそもそも適していなかった場合や極端に噛み合せが悪かった場合、また治療計画や治療方針の策定が適切ではなかったことなどが考えられます。

こうした事がおこらないためにも、矯正治療の認定医や指導医、臨床指導医が在籍する歯科医院を選ぶことをお勧めします。

また治療前にご自身の症例は改善できるか医師に確認をすることやインビザライン矯正を開始してマウスピースが合っていないと感じた場合、出来るだけ早い段階で歯科医師にご相談される事で矯正治療のトラブルは回避できると思います。

顔つきが変わる : 噛み合せが良くないと顔の筋肉や骨格がゆがんでいる場合があります。
矯正治療によって歯並びや噛み合せが整うと顔の筋肉や骨格のゆがみが改善されて小顔に見えると言ったことがおこりますので顔つきが変わると言った事は十分にあり得ます。

また出っ歯や受け口だった方のお口元の改善や横から見た時の鼻と唇を結ぶeラインが綺麗に見える様になったと言ったことも矯正治療によって得られる効果の1つと言えます。

矯正治療は専門性の高い医師または認定医による治療を推奨します

矯正治療を受ける場合、矯正治療に精通した認定医、指導医、臨床指導医認定医が在籍する専門性の高い治療を提供してくれる歯科医院を推奨します。

無料相談・カウンセリングを実施しております。お気軽にご連絡ください

当院ではインビザライン矯正に関する無料相談、カウンセリングを行っています。
専門知識を持つ歯科コーディネーターがお話やご相談をお伺いし、疑問にお答えいたします。

当院へのご予約・お問い合せ

当院へのご予約はお電話またはこちらから空き時間を検索してご利用ください。

ご不明な点がございましたらお電話・お問い合せフォームからご連絡ください。

ご不明な点がございましたらお電話・お問い合せフォームからご連絡ください。

「自分の歯の状態ではどれぐらいの矯正治療期間が必要なのか」「マウスピース矯正の痛みが不安でなかなか治療に踏み込めない」「インビザライン矯正にかかる費用ってどれぐらいだろう」など、お悩みやご質問がありましたら、是非一度インターネットや電話で気軽に無料カウンセリングへお申し込みください。

見た目や痛みに悩まされることなく、より美しい歯並びを手に入れたい方は、ぜひ当院でのインビザライン・マウスピース矯正治療をご検討ください。

医療法人かわさきデンタルクリニック 理事長・院長 川崎 豪彦