ドクターズコラム

インビザライン矯正に必要な2つの工程と矯正治療期間について

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こんにちは。和歌山市ふじと台のかわさきデンタルクリニック院長の川崎です。

インビザライン矯正治療を検討する際に治療期間を気にされる方は少なくありません。
できるだけ短期間で治療を終わらせることができないか?お考えを持っている方も多くいらっしゃいます。

しかし歯列矯正では、歯を動かす期間に加え、歯並びが整った後にその状態を固定するための保定期間も必要です。

歯の状態にもよりますが、インビザライン矯正の場合、歯の移動と保定期間を合わせると平均で2~3年、長くかかる場合は5年ほどの期間を必要とします。
期間に関してはワイヤー矯正でもほとんど変わりありません。

矯正治療は少しずつ歯を動かすため、根気のいる治療になります。

インビザライン矯正治療の流れとその平均的な期間

当院でインビザライン矯正を行う場合、それぞれの過程で以下の期間が必要になります。
ただし歯の状態によって矯正期間は変動する場合もあるのであくまでも目安としてお考え下さい。

・精密検査後、歯の型を取ってアライナーをオーダーメイドで製作:約1カ月

・歯列矯正(歯の移動):受診者の方の歯並びの状況などにより、半年~4年
歯の移動状況を踏まえ、途中、アライナーを再度製作することもあり、その場合は届くまでに約1カ月かかります。
また、歯の移動の停滞(予測通りの速さで歯が動かない)が起こることもあります。

・歯並びが整ったら改めて型を取り、リテーナー(歯の固定のために使用するマウスピース)をオーダーメイドで製作:1カ月

・保定期間:1年~2年
歯を固定するためにかかる期間です。アライナーに代わり、リテーナーをつけて過ごしてい
ただきます。

リテーナーは、1日22時間程度の装着が必要ですが、歯の固定状況に合わせて徐々に時間を短くしていきます。

歯科矯正は歯の移動の期間だけでなく保定期間が必要な理由

歯の移動自体は、歯並びの乱れが軽度だったり、移動が早いケースであれば約半年で終了させることは可能です。

しかし動かした歯は元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があり、それを防ぎ、矯正で整えた歯並びを維持していくためには、保定を行うことが非常に重要になります。

保定には1年~2年ほどの期間がかかります。
この保定期間には、リテーナーと呼ばれる保定のためのマウスピースをつけて過ごしていただきます。

リテーナーの1日の装着時間は歯の移動完了後から1年程度は後戻りが起こりやすいため、22時間以上装着していただく必要があります。その後は歯科医の経過観察のもと、徐々に装着時間を短くしていきます。

インビザライン矯正治療で後悔しないための自己管理

インビザライン矯正を成功させるために最も大切なことは、治療期間中の自己管理です。

インビザライン矯正はマウスピースを使って行う治療法であり、ワイヤー矯正と異なり、装着やマウスピースの交換は、受診者の方ご自身に行っていただく必要があります。

自己管理方法は当院でしっかりと指導させていただいていますが、以下の4点をお守りいただいています。

・1日22時間以上、食事や歯磨き以外の時間をマウスピースの装着
・飲食の際は外して食後は口内の清掃を行ってから再度しっかりと装着
・歯の移動状況に合わせて1~2週間ごとにマウスピースを交換
・1~2か月に1度のペースでご来院いただき歯の移動や保定の状況確認とクリーニング

この様なことを治療期間中に徹底していただくことでインビザライン矯正を成功させることができます。

インビザライン矯正でマウスピースを1日または数日、使用しなかった場合

稀にインビザライン矯正中にご自身の判断によって「1日または数日、マウスピースを着けなくても問題ない」といった安易なお考えから、マウスピースを故意的に使用しない方もいらっしゃいますが、歯は絶えず元の位置に戻ろうとする性質があるため、既定の時間を守らなかったり、1日アライナーを装着しなかったりするだけで、歯の位置が戻ってしまったり、それまで使っていたアライナーが合わなくなるなど、予想外の影響が出ることも考えられます。

その場合、インビザライン矯正が上手くいかないことも想定されますので、その点は徹底してお守りいただいています。

インビザライン矯正治療で後悔しないための歯科医院選び

インビザライン矯正治療は年単位の治療期間と高額な治療費を要します。

矯正がうまくいかず後悔のない様にするために先に解説した自己管理と歯科医院選びは大切です。

歯科医院選びで大切なことは、信頼関係が築けることです。
疑問や不安が訊ねやすく、それに対する回答も明確で、予測される治療期間やリスク情報もしっかりと伝えてくれる歯科医院を選ぶと、長期間の治療も安心して受けることができます。

また専門的な知識や技術を持つ歯科医師が担当してくれる事も重要です。

矯正治療は歯科医師免許を有していれば誰でも行えるものですが、受診者の方が1人ひとりで状況の異なる歯並びを着実に整えるためには、確かな知識と技術が不可欠になります。

矯正についての専門資格については、日本矯正歯科学会などの機関で矯正認定医制度を設けており、十分な臨床経験と論文発表などの条件を満たした歯科医を対象に認定を行っています。

矯正治療の認定医になることは、信頼性が高く、高品質な治療を提供できることや難しい症例にも対応できる力量があることの証にもなります。

当院では、日本矯正歯科学会の認定医と連携して治療を行い、質の高い矯正を受診者の方にご提供しています。

目立ちにくいマウスピース矯正”インビザライン”とは

無料相談・カウンセリングを実施しております。お気軽にご連絡ください

当院ではインビザライン矯正に関する無料相談、カウンセリングを行っています。

「自分の場合、どれぐらい治療期間がかかるか教えてほしい」「出っ歯な気がするが、インビザライン矯正でも長期にならず治療できるだろうか」など、お悩みやご質問がありましたら、インターネットや電話で気軽にお申し込みください。

専門知識を持つ歯科コーディネーターがお話やご相談をお伺いし、疑問にお答えいたします。

当院へのご予約・お問い合せ

当院へのご予約はお電話またはこちらから空き時間を検索してご利用ください。

ご不明な点がございましたらお電話・お問い合せフォームからご連絡ください。


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1日のほとんどの時間、アライナーをつけて過ごす生活がいつまで続くのか…とお考えになる方もいらっしゃると思いますが、「つけているうちに気にならなくなった」という受診者の方も少なくありません。

インビザライン矯正のアライナーは受診者のお口に合わせた完全オーダーメイドのため、装着の違和感をワイヤー矯正よりも格段に抑えることができます。

また、口内の清掃もワイヤー矯正よりしやすく、治療に時間がかかるぶん高くなる虫歯のリスクも、インビザライン矯正の方が抑えられると考えられます。
歯列矯正のお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。

医療法人かわさきデンタルクリニック 理事長・院長 川崎 豪彦