ドクターズコラム

インプラント治療の手術の流れと痛みや腫れ、手術時間、術後の食事などを解説

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和歌山市ふじと台にある、かわさきデンタルクリニック院長の川崎です。
「ドクターズコラム」をご覧いただき、ありがとうございます。

この「ドクターズコラム」では、インプラント治療を検討するにあたって、多くの方が気になるテーマを取り上げ、解説を行っています。

今回のテーマはインプラント治療における手術についてです。

手術が必要だと知った受診者の方からは、「手術に不安を感じて治療に踏み出しにくい」といった声をお聞きします。

受診者の方からいただく手術に関する具体的な質問は以下です。

「手術ではどんなことをされるのでしょうか?」
「手術中の痛みはどれくらいありますか?」
「術後の入院は必要ですか?」
「失敗しないですよね?」

この様に治療を検討される方たちの多くは、様々な不安を抱えていらっしゃることが分かります。

治療に「手術」があると耳にすると、具体的な内容はよくわからないものの大掛かりな外科治療がイメージされ、不安を感じられるのも無理はありません。

また、術後の痛みや食事や生活の不自由などについて、ご心配があるのも当然です。

インプラント治療における手術の流れについて

手術当日は、次のような流れで進められます。

[1] 鎮静・麻酔

来院後、担当歯科医が術部の局所麻酔を行います。また、希望される方に麻酔科専門医が静脈内鎮静を行います。

静脈内鎮静は鎮静薬を静脈に点滴するもので、これにより意識を失わずに緊張のないリラックスした状態をつくり、安心して手術を受けていただくことができます。

[2] 口内クリーニング

事前に歯石の除去などは済ませていますが、手術当日もお口のクリーニングを行い、プラーク(細菌のかたまり)を取り除きます。

これは術中・術後の細菌感染を防ぐ、衛生対策として行うものです。

[3] 手術

粘膜を切開して歯槽骨を表面に出し、ドリルで穴を開けてインプラント体を埋め込み、切開した場所を縫合します。(後述[5]終了に記載してある、「2回法」術式の1次手術では、縫合後、インプラント体は粘膜に完全に覆われている状態になります。「1回法」術式では、縫合後、インプラント体の一部が粘膜の上に露出した状態になります)

インプラント体を埋め込む位置や角度、深さは、事前の精密検査で行ったCTスキャンやX線撮影で骨の厚さや神経の流れなどを確認したうえで設定しており、手術当日は検査時から骨の状態に変化が生じていないか確認しながら、適切な場所にインプラント体を埋入します。

手術に要する時間は、インプラント体1本で15分程度です。(内容により所要時間は異なります)

[4] 安静

静脈内鎮静を行った方は、院内で30分~1時間程度安静にしていただきます。

[5] 終了

全体の所要時間は2~3時間程度。入院の必要はなく、日帰りで受けていただくことができます。

インプラント手術の術式 1回法と2回法について

インプラント治療には、手術を2回行う「2回法」と、手術を1回で済ませる「1回法」の、2つの術式があります。

上記は「2回法」の1次手術(1回目)と「1回法」における工程ですが、「2回法」2次手術(2回目の手術)ではすでにインプラント体を埋入しているため、1回目よりも早く手術が終わります。

インプラント手術の痛みや腫れについて

また、ご相談の多い「痛み」についてですが、手術には粘膜の切開や縫合をしますが、局所麻酔を行うため痛みはほとんどありません。

術後に痛みや腫れが生じる場合もありますが、術後に鎮痛剤を服用いただければ通常は改善がみられます。※必ず医師の指示に従って鎮痛剤を服用してください。

術後、万が一、強い痛みが続いたり出血が止まらないなどお困りのことがありましたら、治療を行った歯科医院へご連絡ください。

虫歯治療よりも痛くない?

手術を受けた受診者の方からは「虫歯治療で歯を削るよりも痛くなかった」など同様の声も寄せられます。

歯には神経が通っているためドリルで削ると衝撃や違和感がありますが、骨には神経が通っていないので、実は虫歯の治療より違和感が軽い状態で手術を受けていただくことができるのです。

早ければ15分程度で終了する手術

また、カウンセリングでお聞きした不安や心配事への対処を行うとともに、術前に担当歯科医が精密検査で撮影したCTスキャンやX線の画像をもとに綿密なシミュレーションを行っているため、当日の手術はスムーズに進められ、1本の場合では早ければ15分程度で外科手術が終了します。

手術に恐怖心や不安が強い場合

手術の際、ご希望の方には静脈内鎮静を行いますので、恐怖心や不安の強い方も過度に怖がらず、眠っているようにふわふわとした状態で手術を受けていただくことができます。

術後の食事について

術後の食事に関しても、インプラント体を埋入した数が1、2本程度であれば、その日から摂ることができます。

一通り手術について解説をしましたが、インプラント治療における手術は思っていたよりも、大掛かりに行うものではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

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インプラント治療は入れ歯やブリッジとは異なり、確かに手術が必要ではあります。

しかし埋入したインプラント体を骨と結合させることにより、歯を失う前と同じようにしっかりとものを噛み締め、食事を楽しむことができます。

また、見た目を気にせず笑顔になって人とコミュニケーションすることもできます。

「食べるのがつらい」とお悩みの方や、人と接することに気後れされている方は、手術の内容を踏まえ、必要以上に恐れずぜひ前向きにインプラント治療をご検討ください。

医療法人かわさきデンタルクリニック 理事長・院長 川崎 豪彦