ドクターズコラム

インプラント治療の特徴と注意点-ポイント毎に解説-

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こんにちは。かわさきデンタルクリニックの川崎です。今回は、「インプラント治療の特徴と注意点」について、私たちが考えるポイントをご紹介いたします。

すでにご存知の方も多いと思いますが、歯を失った方にとってインプラント治療は最良の治療の一つとなりました。その理由は、従来の入れ歯やブリッジ治療などと比較して、自然の歯に近い噛みやすさと耐久性が高いという点です。インプラント治療は、失ってしまった歯を機能的・審美的に天然歯と同等に回復させられる唯一の歯科治療方法とも言えます。

そんなインプラント治療の特徴と注意点をいくつかのポイントに分けてご紹介いたします。

インプラント治療が選ばれる理由

歯を失ってしまった場合の治療方法には、保険を利用して治療する入れ歯やブリッジがあります。これらの治療は、比較的安価で治療が可能ですが、噛み心地でご満足いただけないことが多く、 また、周囲の健康な歯を削らざるを得ないというデメリットがあります。
一方、インプラントは第二の永久歯といわれているように、自然の歯に近い噛みやすさと耐久性が高いというメリットがあります。また、周囲の健康な歯にダメージを与えることがありません。このようなメリットがあることから、歯を失ってしまった場合の治療方法にインプラントが選ばれています。

インプラント体を製造するメーカーは様々。信頼性を重視した選択を

顎骨に埋入するインプラント体は、様々なメーカーで製造されています。インプラント体は顎骨に埋入されると、ご自身の体の一部となります。そのため信頼できるメーカーのインプラントを選択していただきたいのです。インプラント体の信頼性を見分ける一つの方法として、過去の実績が挙げられます。例えば、かわさきデンタルクリニックで使用しているインプラント体は、スイスのストローマン社製ですが、ストローマン社のインプラント体は50年にわたる研究開発と埋入後の5年・10年という長期にわたる安定性が多くの研究で報告されています。また、国内でのシェアが高いため、インプラント治療を受けた歯科医院と異なる歯科医院でも、メンテナンスを受けやすいという利点もあります(お引越しなどの理由で、同じ歯科医院に通えなくなった場合など)。長期間に渡る実績があるメーカーのインプラント体を選択することは、インプラント手術を受診する上で、一つの安心材料と言えます。

手術前の診断とシュミレーションが行われているでしょうか?

インプラント治療では、3D‐CTレントゲンによる骨構造の精密検査が欠かせません。その理由は、インプラント体を埋入する位置が個人の骨構造によって異なり、正確に把握する必要があるからです。3D‐CTデーターから埋入位置を正確に診断し、手術前のシュミレーションを実施した上で手術手順を決定することが求められます。また、受診者の方の禁忌症・適応症・既往歴などの把握、麻酔を伴う手術の可否・感染症の危険性の有無の診断も、事前に把握する必要があります。
診断とシュミレーション(検査)によって、現在の問題点を把握することは、インプラント治療計画を立てる上で欠かせません。その上で、インプラント治療計画の説明をしてもらう必要があるのです。

インプラントシュミレーション

インプラント治療計画の確認:〈その1〉手術当日のスケジュール

以上の内容を確認し、インプラント治療を受診することになった場合には、手術当日のスケジュールから治療後のメンテナンスまで、総合的なインプラント計画を確認します。
まずはじめに確認したいのは、手術当日のスケジュール(注意点)です。

少し驚かれるかもしれませんが、インプラント治療の手術時間は、長くても90分程度です。手術範囲が少ない場合、30分程度で終わることもあります。また、入院の必要がなく手術後は歩いて帰宅できます。このように、手術の所要時間や注意事項を確認すれば、お仕事や普段の生活にどんな影響があるのかを予測しやすくなります。
また、手術当日の麻酔方法の確認も必要です。インプラント埋入部位に麻酔薬を作用させて一時的に感覚を消失させる方法と、麻酔科医と連携し眠っているような状態でストレスなく治療を行うことができる静脈内鎮静法があります。
手術当日のスケジュール(手術体制も)を確認し、インプラント手術の安全体制が十分なのかを知っておくことが大切だと言えます。

インプラント治療計画の確認:〈その2〉手術後のメンテナンス計画

インプラント手術後は、定期的なメンテナンスが必要です。受診者の方ご自身による丁寧な歯みがきやお手入れと、来院による検診の2種類のメンテナンスが不可欠です。手術後のメンテナンスを計画し、歯科医師と協力しながら生活することで、インプラントと共にご自身の歯も健康な状態を長期的に維持できます。インプラント手術後のメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎(インプラントに関連する歯周病)などの問題が起こることがありますから、しっかりとメンテナンスしていきましょう。

また、インプラント手術後に行われる検査の内容についても、確認が必要です。一般的には、【手術翌日に消毒】・【1―2週間後に抜糸】・【約1ヶ月後に精密診断】、などが行われます。これらの検査がどのようなタイミングで行われるかを事前に確認し、手術後の生活に備えましょう。

様々な確認事項をご案内いたしましたが、インプラント手術を受診した方にとっては、ご相談したいこともあるかと思いますので、そのような時、こまめに対応してもらえるかを確認しておくことも大切なポイントです。歯科医院側が、どんな体制で受診者の方をサポートするのか、それも手術後のメンテナンス計画の一環なのです。

ここまで私たちが考えるインプラント治療の特徴と注意点をご紹介いたしました。
かわさきデンタルクリニックでは、ここでご紹介した内容を含め、受診者の方々が安心してインプラント治療を選択できるように、安全性向上に取組んでいます。インプラント治療についてより詳しくお尻になりたい方は、インプラント治療のページを御覧ください。
また、インプラント治療の無料診断会を随時開催しております。どうぞお気軽にお申し込み、ご相談ください。

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